2021年4月20日
この度、観光庁からの依頼でインバウンド観光サービスに関するコンテンツ確認事業の
仕事で徳島の「にし阿波」へ行ってきました。インバウンドに限らず、まずは日本の皆様に知っていただきたい魅力がたくさんありましたので、ぜひご紹介いたします。
東京からですと、高松または徳島空港から入ります。
今回は高松空港から美馬市脇町へ。にし阿波における歴史ある街並み、家屋、伝統工芸、特別天然記念物、名所旧跡、自然、物産、地域の暮らし、など多角的視点から見学、体験を通して、所謂、インバウンド富裕層向けのコンテンツについて考察、レポートしました。
脇町には「うだつ」*が江戸時代のまま見事に残っている街並みがあります。
*「うだつ」は隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことです。諸説ありますが、日本家屋では「うだつ」を造るには相当な費用がかかったので、金持ちしか設けることができないということから、「うだつ」が上がるということは裕福、富の象徴になり、うだつが上がらない=出世ができない。お金に恵まれない。という意味で使われるようになったようです。
うだつの町(南町)は、観光地になってはいるものの、木曽の妻籠馬籠のように街並みが観光開発されつくした町でなく、今もふつーに住民が暮らしている静かな町です。
歴史のある通りにポツン、ポツンと点在する古民家を改装したカフェやレストラン、土産をのぞきながら、ゆっくり散策するのが良いですが、ここでお勧めがあります。
1、阿波藍の集散地として栄え、うだつが残るこの町全体の歴史探訪。
周遊しながら、そのバックグラウンを知ることにより、ガテン系ツアーになります。
その際、イギリス製折り畳み自転車ブロンプトン(老若男女が使い易く、しかもカラフルで楽しくなるスタイルの自転車)を利用することで、時短、効率の良い周遊ができます。ガイド付きブロンプトン・ポタリングツアーがお勧めです。
2、伝統工芸「藍染や美馬和傘」が、手頃な料金で体験ができます。
藍で財をなした町ですから、藍染をアピールしたいようなのですが、個人的には美馬和傘のランプシェード作成が気に入りました。
この町でゆっくりしたい方には古民家ホテルもできました。
栗林公園+祖谷、金毘羅山+祖谷などのコースに組み込まれると、一味違った旅になると
思います。
-その2-癒しの湯 へ続く