【フランス／サンボネ・ル・フロワ】

“秘境の3ツ星”と名付けたレストランの一つ、レジス・エ・ジャック・マルコン ／REGIS & JACQUES MARCON。別名”きのこの魔術師”とも言われています。 交通の便がよいリヨンから100キロですが、アルテーシュ渓谷とヴレイの山々を見下ろす丘の上に佇むレストランまでの交通手段は、マイカーなどの車に限られます。そんな辺鄙で、行きづらい場所にあり続けるという事は、提供者側の自信もさることながら、食する我々側にも、それだけ大きな感激をもたらすゆえ、世界中から注目され、予約のとりにくいレストランになったのだと思います。経営理念は、「エコラベル」と認証されているようです。
この界隈は、フランスでもパルプ製品などでも有名な森林地帯で、木々の谷間、丘をぬけていくと突然、村が現れます。全体が”REGIS & JACQUES MARCON”と思われるような小さな村で、街道から少し入った所に、”HOTEL ET RESTARURANT REGIS ET JACQUES MARCON”があります。本当に、こんな所まで人は来るのかと思いきや、ガレージをみるとフランスばかりでなくヨーロッパ各国の車が並び、人気の高さを思い知らされます。

料理は、アントレから始まり10皿以上。特に印象に残るのは、きのこのスープです。 運ばれてきた瞬間から鼻をくすぐるきのこの香り。口の中にぱ～と広がり余韻の残す絶妙な味。 デザートまでゆっくり食しても、もたれる感もなく満足感に浸れるのは、さすがに３ツ星です。宿泊もできるものの部屋数が少ないためいつも満室だそうですが、村の中心にある”Le Clos des Cimes”（3ツ星ホテル/同系列）に宿泊する方法もあります。 こちらでは、マダムのミシェルが、大自然の恵み溢れる食材で朝食を作ってくれるというプラス＆もあります。
※予算：175ユーロ～（お一人様、飲物別）

写真協力：©RELAIS&CHÂTEAUX

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３ツ星の美学 ～フランス・スペインのレストランを巡る８日間