2020年6月11日
インドには行ってみたいが、汚い、危険、騙される等、負の要素があまりに多いのでなかなか行けなかった。
数年前にも1度行こうと思って、パッケージツアーに申込んでいたが直前に具合が悪くなって断念。
やはりインドには縁がないのだ。と諦めていた。
そんな折、知人の突然死を知り、いつまでも若いと思うな、思って時に行動しないと後悔する。
と思い立ったのが今回のインド旅行。目的は2つ。タージマハルと宮殿ホテルに泊まること。
かつて断念したインドのコースはゴールデン・トライアングルと呼ばれる定番コース。
今回もそれを基本に無理なく、安心、安全をモットーに、思い切ってプライベートカーをチャーターしてまわることにした。
季節は2月、暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい気候。といっても直射日光はきつかったので長袖、帽子、サングラス
などは必須アイテムだった。
デリーから入国してアグラへ。ホテルは全室からタージマハルが見える「ジ オベロイ アマルヴィラス」(The Oberoi Amarvillas)。
インドはどこへ行っても、鮮やかな花飾りで歓迎してくれる。
しかもホテルスタッフは美男美女そろい。まるでインド映画のスターに出迎えてもらっているような気分だ。
噴水のある広場(まるで遺跡)をぬけてレセプションへ。ロビーの先には広大な緑が広がり、その先に純白のタージマハルが見えた!
もちろん部屋のテラスからも同じ景色が広がっていた。
翌朝、やわらかなオレンジ色の朝日に、少しずつ照らし出されてくるタージマハルを見たときは本当に来てよかったと思った。
タージマハルの入り口までは許可された車しか入ることが出来ない。この距離がかなりある。
観光客はひたすら歩くか、乗り合いの車でぎゅうぎゅう詰めにされて移動するか。
しかしアマルヴィラスはタージマハルまで一番近い場所にあるホテルなので、バギーで送迎してくれる。
事前調べではここまで知らず、これはかなり楽だった。
真っ白なタージマハル。写真でない、TVを通してでもない、自らの目の前にあるタージマハルを見たときの感動は今も忘れられない。
アグラではとにかくタージマハルをゆっくり、とことん見て、たくさんの写真を撮って大満足した。
ジャイプール、別名「ピンクシティ」。町のシンボル「風の宮殿・ピンクパレス」をはじめいまも
マハラジャ子孫の住むシティパレス、アルベール城、階段井戸など見どころも豊富。
さらにここにはジャイマハールパレス、ラージパレスなど5つ★パレスホテルが多い。
身は一つ、短時間滞在ゆえ、今回はゴージャス、ラグジュアリーという形容詞がぴったりのタージ・ランバーグパレスにした。
マハラジャの邸宅を改装したもので、世界のセレブ御用達ホテル。
セレブと同じような日常生活はできないが、同じ体験が出来るのがデラックスホテルの良いところ。
大通りから入るエントランスが広くて長くて、やっと到着した正面玄関は迎賓館そのもの。
美人スタッフに出迎えられてフロントへ。デスクは2つ、いすに座ってゆっくりチェックイン。
ラグジュアリーホテルのチェックインはプライベートデスクで行うか、または部屋で行うか、が必須条件。
中庭は夜になるとライトアップされ、見事なものだった。
部屋はシックな色合いで、磨かれた調度品に囲まれた、まさに歴史を感じさせるクラシックな趣。
でもそれが重く感じない。天井が高く、バスルームは明るく使い易い。
今宵はマハラジャになって過ごそう。
夕食前に庭を散策、屋外レストランではインドの伝統音楽の生演奏が聞けた。
翌朝が、またすばらしかった。どこまでも広い庭には孔雀は集まって、優雅にお散歩。
町の中心にあるというのに本当に静かで、植物園の中にいるようだった。
旅の印象はホテルで決まるといっても過言ではない。
疲れた時に癒せる場所であるべきで、そこで嫌な思いは絶対したくない。
Welcome、と心から迎えてくれる気持ちの良さ。それでこそ、訪問地が思い出に残るというものだ。
ホテルの選択は絶対間違えてはいけない。
そして車やガイドの手配も大切な要素だ。
今回のリージェンシーグループさんは友人からの紹介であったが、
ガイドのPawanさんは日本語が上手で歴史、習慣、料理なんでも答えてくれた。
とても良い人を選んでくれた。
インドはもう2度と来ることはない。と思っていたが、その長い歴史と今に残るたくさんの
素晴らしい遺跡に、少し予備知識をつけたうえで、もう一度来てみたいと帰路の機内で思った。
T.Takahashi