2021年2月18日
きっかけは「田中一村」でした。
彼は奄美の自然を描き続けて、奄美で生涯を遂げた日本のゴーギャンと呼ばれた画家です。
ある黒糖焼酎のラベルから彼の絵を知り、その画風に魅了され、彼の美術館が奄美にあることを知ったのです。
ちょうど黒糖焼酎にはまりつつある頃で、焼酎の作り手さんのところにも見学に行ってみたいし、美術館は必須ということをいつものリージェンシーに伝え、あとは全てお願いしました。
出来てきたスケジュールはまあ、盛沢山。
当初は9月の連休にしようかと思ったのですが、羽田間の直行便は1日1本、台風で欠航したら、戻れなくなる可能性が高いと言われ、11月上旬の連休に2泊3日で第一回の奄美大島ツアーを決行しました。
当日は11月とは思えないほどの晴天で、Tシャツ1枚でもいけるほどの気候。
ちょっと驚きました。
航空機+宿泊+レンタカー+焼酎酒造工場見学+マングローブ原生林カヌーツアー(ガイド付)+シマ唄と郷土料理付 奄美大島満喫プランです。
到着後はまずホテルにチェックインして、徒歩で行ける〇〇酒造さんへ。
航空機遅延でかなりの遅刻でしたが、心よく待っていて下さいました。
家族経営で、甕仕込みで有名なところです。
オーナー自らの出迎えで、オーナー自らにご案内をいただき、材料の説明から甕で熟成している作業場、蒸留タンクなどを使っての製造工程などを説明して下さいました。
もちろん試飲もあり、お土産までいただきました。
普段は一般公開していないようですが、今回はリージェンシーさんのおかげで
見学することができました。黒糖焼酎のメーカーさんとしては有名なのですが
一般見学を受け付けていない作り手さんなので、本当に行けて良かったです。
「夕食はどうするつもり?」というオーナーの声に、すかさず「良いところがあったら紹介して下さい!」とお願いすると、早速 屋仁川通り(奄美の繁華街)にある店に
電話を入れ、予約をして下さいました。さらにちょっと待っていてくれれば、私も出かけるから送ってあげる。ということで、店まで車で送ってくれたのです。
店は奄美の郷土料理屋さんですが、地元の方のほうが多かったようです。
奄美の第一日目の夜は青さの天ぷら、油ソーメン、島らっきょなどをつまみに
黒糖焼酎を存分にいただきました。
二日目は島をドライブ。
加計呂麻島へ行く船の出る古仁屋の港からホノホシ海岸へ行くルートで見た海の色は本当にきれい!息をのむ美しさでした。
海の青といっても、場所によって微妙に違っていて、青、碧、蒼、藍、アオ、あお、AO、という感じでした。これだけは実際に行って、自分の目で確かめるのが一番です。
ホノホシ海岸は奄美のパワースポット。
いままで見てきた静かな海と正反対で、なんと荒々しいこと。
太平洋の荒波で丸くなった海岸の玉石には精霊が宿っているので、持ち出すと祟りがある。という言い伝えがあるので、絶対に持ち出し禁止です。
その後、名瀬へ帰る途中にあるマングローブの森でカヌー体験です。
カヌーも初めてなので、ガイド付きにしてもらっていました。
ガイドさんとはマングローブパークで待ち合わせ、カヌーに自身のない人はガイドさんと二人用カヌーで出発することもできます(乗っているだけでカヌー気分が味わえます)。
川の流れもゆるやかで、カヌーを漕ぐのにもすぐ慣れ、ガイドさんから原生林での生き物のことや奄美の話を聞き、マングローブ原生林でカヌーに乗ったままテイ―タイムを楽しみ(ガイドさんがお茶を用意してきいてくれました)傾きかけた陽に照らされる山々を見ながら、大自然を満喫。
天気が良かったせいか、出発地点では、多くの観光客と一緒でしたが、こちらはプライベートツアーだったので、団体さんとは別ルートで動いてくださり、人のいない神秘的な雰囲気も味わえて、本当に良かったです。
優しく物知りなガイドさんと別れたあとは、宿に戻って、お待ちかねの夕食。
予約の取りにくい「シマ唄を聞きながら郷土料理が楽しめる〇〇〇」さんの処へ。
(もちろんこれもリージェンシーさんにより予約済)
奄美の家庭料理を味わい、焼酎を飲み進んだところで常連者の弾く三味線にあわせて女将が奄美民謡を唄い、お客様も太鼓や手拍子で調子をとり、狭い店の中で踊り出すという賑やかな晩でした。その後、ホテル近くのバーへ。皇室に献上しているというトマト「野生の証明」の作り手でもあるマスターはとても素敵な奄美紳士でした。
あっという間に最終日
第一目的である田中一村美術館へ行きました。本当は到着日にいく予定でしたが、航空機遅延の関係で、名瀬の街ぶらぶら及びお土産ショッピングの予定を変更したしだいです。
美術館、立派でした。一村の生い立ちがわかるように作品も約80点が、展示されていましたが、期待が大きかっただけに、ちょっと作品が少ないようにも思いました。
でもアダンなど亜熱帯の動植物を力強く、しかも繊細に描いた作品を目にすることのできた感動は今も忘れられません。年4回展示替えがなされるそうで、また他の作品も見てみたいので、また奄美に来るしかないのかもしれません。
最後の食事は、奄美で忘れてならない「鶏飯」の元祖へ。
ということで、初めての奄美は幕を閉じ、翌年もまた奄美を訪れることになりました。
奄美には、会いたい人がたくさんいます。また行ってみたい場所もたくさんあります。
でも行く度に新しい発見があり、時の流れがゆったりしていて、いろいろな面で豊かな島。
と言えるのではないでしょうか?
今やどこにいても、TVやビデオ、YUTUBEでどこにでも行った気にはなれます。でも
奄美大島は
行かなきゃわからないハートフルな面があって、
行ってみて初めてわかることがいっぱいあって、
だから、絶対行っていただきたところです。
K.M
<奄美大島を訪れるモデルプラン>
直行便で行く!手つかずの自然残る南国・奄美大島ツアー 3日間