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北欧は6、7月の白夜と真冬のオーロラがおすすめシーズン!2

2024年9月10日

フィヨルド~地球の偉大さを知る体験はノルウエーの醍醐味~

 

氷河の浸食作用によって形成されたU字谷に海水が流れこみ、湾や入り江となった地形をフィヨルドと呼びます。その複雑かつ雄大な自然美はニュージーランドやチリでも見られますが、世界的に有名なのがノルウエーです。もちろん世界遺産に登録されています。
山々に挟まれた深い谷を船で進みながら、垂直な谷壁を間近で見たり、いくつもの滝を見ながらハイキングしたり、スカイリフトで展望台に行き、上から地球の歴史を物語るその姿を見たり、究極はヘリコプターで大自然を眼下におさめたり、小さな港町や村に滞在しながらサイクリングやボートで周辺を観光したり、フィヨルドの楽しみ方、回り方は多岐にわたります。
日数、目的(ハイキングがしたい、写真は撮りたい、ゆっくりしたい等々)、予算などにあわせて旅程を組むことができます。

 

 

 

一番手軽で移動しやすいルート「ノルウエーナットシェル」

 

ベルゲンとオスロを結ぶ鉄道、ベルゲン線を使うルートですが、今回はベルゲン(BERGEN)から列車でヴォス(VOSS)へ。さらにバスでグドヴァンゲン(GUDVANGEN)まで行き、そこから船(フェリーまたは旧式の観光船)でフィヨルドを満喫し、フロム(Flam)へ。着後は、「世界で最も美しい鉄道の旅」といわれるフロム鉄道でミュルダール(MYRDAL)。ここで、ベルゲン線に乗り換えオスロ着という1日で可能なコースです。オスロから出発してベルゲンへ行く逆回りルートのほうがスケジュールを作りやすいかもしれません。

 

 

利点は周遊券になっていて、一部指定席(船はもちろん定員制)を含め、事前に入手していけば、ほとんどの人がこのオーソドックスなコースでまわるので、人の流れについて歩けば、迷うことはありません。
ただし夏の繁忙期はなるべく早めにチケットは用意しましょう。
指定席がとれないと、次の列車になり、乗換駅でかなりの時間、待たなければならなくなります。
またヴォスからグドヴァンゲンへの移動がローカルバスの利用になりますが、ピークシーズンには、かなりの人数が列車からバス停に移動するので、長い列ができます。
でも列車に乗っていた人数分のバスはかならず用意されていますので、あせらなくても大丈夫です。

グドヴァンゲンのバスパーキング(到着地)の目の前が船着き場で、カフェやトイレがあります。
船からのフィヨルド観光は、氷河からの冷たい風を感じながら、迫りくる断崖絶壁、垂直にながれる滝を右に左に見て、2時間あまり。写真をとったり、景色を見たりでちょうどよい頃、フロムに到着します。

 

 

フロム駅近くには、20KMの急勾配山岳路線をノルウエー人がいかに苦戦しながら作りあげたがわかる当時の写真や道具などを展示した博物館もあります。お土産屋の奥にあるのでわかりにくいのですが、これらの資料を見てから乗車すると自然の厳しさがよい鮮明に感じられます。

 

 

フロム駅を出発すると、列車は雪解け水が滔滔と流れる澄みきった川沿いを走り、深い峡谷や断崖絶壁から流れ落ちる滝の数々を目にすることができます。
途中、一番迫力のある滝で観光停車をします。皆が下車して、写真を撮っていると、どこからか音楽が流れて、見上げると滝の横の斜面にある朽ちたい石造りの小屋から真っ赤なドレスを纏った女性が出てきて、妖艶なダンスを繰り広げ始めます。ノルウエーの森の妖精?にみたてた演出でしょうか。
なかなか面白みがありますうが、夏季のピークシーズンのみかもしれません。
ちなみにフロム駅からは進行方向右側に座ったほうが良い景色が見られます。

 

 

ミュルダール(MYRDAL)で乗り換え、欧州の主要鉄道の中では最も高い地点を走るベルゲン線で6時間半の列車の旅です。
真夏でも雪の残る山を見上げながら、氷河を望み、白夜の夏にはノルウエーの森を眺めながら、首都オスロに到着します。
だいたい8時すぎに出発し、最終目的地には21時すぎに到着する行程です。
フェリーや一部列車は要予約、指定席制、人数制限がありますので、スケジュールが決まり次第、第一に購入することをお勧めします(3ケ月前から発売/弊社でも予約発券承ります)。