2021年5月26日
この地域を流れる吉野川、別名「四国三郎」は、日本三大暴れ川のひとつで、藍栽培にも大きく影響しています。しかし今では、江戸時代からの治水事業や河川工事で整備されており、坂東太郎、筑紫次郎と共に穏やかな流れとなり、現代人はその清流を利用して、様々な楽しみ方を生み出しています。カヤックやカヌー、ラフティング、キャニオニング、遊覧船での川下りなどいろいろあります。
日本の三大の次は「祖谷渓」です。岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉村と共に日本三大秘境となっています。癒しの湯で紹介したホテル祖谷温泉は日本秘湯を守る会のメンバーであり、この祖谷温泉自体が日本三大秘湯の一つなのです。(他は北海道・ニセコ薬師温泉と青森・谷地温泉)
さらに祖谷温泉から車で20分のところにある「かずら橋」は日本三大奇橋のひとつです。
山口県・錦帯橋、山梨県・猿橋とともに、構造のかわった珍しい造りの橋としてトップスリー入りしています。
パンフレットを見ただけでは、なんの変哲もない山郷なのですが、ここには日本のベストスリーが集まっているのです。ですから、やはり行ってみて、確かめていただくのが一番のエリアです。
日本の三大〇〇だけでは、ありません。日本の百〇〇もあります。
日本百名山の一つ「剣山」は標高1,955mの西日本第二の高峰ですが、本格的登山はもちろん、登山リフト(冬場を除く)を利用すれば気軽なハイキングが楽しめます。
日本の棚田百選に選ばれた「下影の棚田」の美しい里山風景もあります。
またかずら工芸(かずらを編み込んで作るかごなどの小物工芸品を作ります)、炭焼き体験、豆腐作り、半田手延べそうめんや地酒の酒造さんの見学などこの土地ならではの体験をしながら、一期一会の出会い、土地の人との会話を楽しむのも旅の楽しみだと思います。
にし阿波には、日本で失われつつある大切な自然、生活が伝わり残っていて、まさにSDGsに則ったライフスタイルなのです。
コロナ自粛生活、テレワークも1年以上続くいま、自分に行き詰った!こんな生活にがまんできない。という気持ちになることもあります。
嫌(イヤ)になったら、祖谷(イヤ)へ行ってみて下さい。
特別な意気込みは必要ありません。
数日でも1週間でも、生活圏を変えてすごしてみると、なにかが変わるかもしれません。