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JWマリオット・ホテル東京レポート

2025年10月20日

高輪ゲートウェイで楽しむラグジュアリー

 

今回は、2025年10月に新しくオープンした「JWマリオット・ホテル東京」についてレポートします。

 

ホテルの所在地は高輪ゲートウェイ駅のすぐ目の前。
ここは、2020年に新駅が開業して以来しばしの雌伏のときを経て、2025年3月にTAKANAWA GATEWAY CITYとしての「まちびらき」を行い、9月に「ニュウマン高輪」をオープンさせたばかり。ようやく本来の魅力を発揮し始めたエリアです。

ゲートウェイの名の由来は、江戸時代の「高輪大木戸」。そもそもこの地は、江戸の南の玄関口であったのです。現代においては、新幹線駅である品川の隣駅として、東京に集まる観光客にとっての玄関口となるポテンシャルを秘めた土地といえるでしょう。

 

  

 

ホテルは駅前に2棟そびえる「THE LINKPILLAR 1 NORTH/SOUTH」のうち、駅から見て左側、SOUTHの高層階に位置します。エントランスでは、マインドフルネスとウェルビーイングを掲げるJWマリオットブランドにふさわしい、ハーバルな香りがゲストを出迎えてくれます。

 

エントランスは30階。エレベーターを降りると目に入るのがクロワッサン・カフェの「Le Cres」。数テーブルほどの小さな空間ですが、ラウンジに入るほどでもないちょっとした時間を過ごすニーズ、小腹を満たすニーズ、そしてお土産のニーズも満たしてくれる、スマートなアレンジメントです。

「Le Cres」の左手に、安らぎを感じられる暖炉を挟んで、アフタヌーンティーなどの提供がある「JW Lounge」、そしてラウンジ内のさらに奥に「JW Bar」があります。
「JW Bar」の奥にひっそりと存在するお部屋の壁紙は、鳥獣人物戯画風にお酒を楽しむ動物たち。なんと遊び心のある設えでしょうか。窓いっぱいの東京の夜景と珠玉の一杯を、小粋な小部屋で楽しみたいものです。

 

 

 

さて、それでは客室のご紹介にうつりたいと思います。
ゲストルームは23階~28階までの200室。43平米のデラックスから235平米のスイートまで多彩なお部屋が用意されています。

空間デザインは、アマンレジデンスやザ・ペニンシュラ東京のPeterでおなじみの、ヤブ・プッシェルバーグ。「“禅”の美意識に着想を得た、深い藍と琥珀を基調とした静謐なデザイン」という基本思想で設計されているそうです。

 

入室して窓のカーテンが開くと同時に、ベージュの壁材や床材に反射されて広がっていく明るい東京の景色が印象的。
そして、朧月のような、浮遊感のあるシルエットのランプシェード。こちらに似た照明器具は、スパエリアのプールサイドでも配置されているようでした(公式の写真をお借りしました)。

ランプシェードに関しては、モダンさとアジアの雰囲気を兼ね備えた、黒いワイヤーで編まれたシェードも印象的でした。共用部の廊下やお化粧室にあるので、是非注目してみていただければと思います。

 

 

 

設備面で驚いたのは、40平米台のデラックスでもビューバスであること。バスルームもシンプルで明るく、旅の疲れを癒やすことができそうです。バスアメニティはアロマテラピーアソシエイツでした。

いくつかのお部屋を見学させていただく中で、これは、と思った間取りが、ジュニア・スイート60平米です。コーナーいっぱいに東京の景色を映し出す、アールのついた窓の開放感は素晴らしいものです。廊下からベッドルームに歩を進める際に、ベッドの両サイドから入室できる構造もラグジュアリー感があります。

 

 

最後に、29階のダイニングのご紹介です。
このホテルのメインダイニングとなる「Kakō 華香」は29階に位置しますが、30階の空間も利用した吹き抜けとなっており、広々として感じられます。朝食もこちらのダイニングでいただけます。

その一角には「Saki 咲」という8席のみのカウンター割烹があり、2名のミシュランシェフが監修するライブ感あふれるおまかせ料理がいただけるとのこと。カウンターの左端はレインボーブリッジを眺めることができる特等席です。いつかここでのディナーを体験してみたい、そう思わせる秘密の空間でした。

 

29階のもう一つのレストランが、「Sefino」。シェフ・アグスティンの南米と欧州のルーツを融合させた、大胆かつ洗練された地中海料理をいただけるようです。こちらの内装は明るい白壁、ティールブルーのドローイングと、テラコッタカラーのシェルフの組み合わせ。他のエリアと異なり、まさに地中海風の明るいイメージを感じさせてくれます。こちらのダイニングの広い窓からも大パノラマの東京が広がり、息を呑むほどの眺望を楽しむことができそうです。

 

 

いかがでしたでしょうか。今回は伺うことができませんでしたが、スパエリアには、6室のトリートメントルームを備えたスパ、25メートルのプール、24時間利用可能なフィットネスセンターも完備しており、ステイケーションやワーケーションにぴったりのホテルといえるでしょう。さらに、同ビル/隣ビル内に位置する、延床面積約60,000平方メートルの中に200ものショップを備えた「ニュウマン高輪」でのショッピングも便利です。

創業者ジョン・ウィラード・マリオットのイニシャルを冠したこのホテルは、令和の「高輪大木戸」として、これから国内及び海外からの多くのゲストを東京へ迎え入れてくれることでしょう。