2020年8月21日
エリアごとに魅力的な特徴のある北海道の中で、まだ札幌、小樽、旭川しか訪れたことのなかった私は、以前から行ってみたいと思っていた美瑛・富良野・帯広・釧路をまわれるルートでの特典航空券の空き偶然にも見つけ即予約。最近買ったカメラを試したく北海道ならではの風景をたくさん撮りたいと、半年かけての旅行計画を経て旭川空港に到着しました。
旭川空港に到着後、すぐにレンタカーオフィスへ。手続きもスムーズに進み、すぐに出発できました。到着が13時頃だったので、まずはランチ。撮影が主目的のため、食事はできる限り時間をかけずにすむところを選び、道の駅でカレーうどんを。少し前は焼きカレーをよく見かけましたが、今はカレーうどん推しのようです。
さっと食事を済ませたらいよいよ美瑛の撮影ポイントへ。レンタカーを借りるときに受け取るロードマップには、カーナビで検索しやすいコード一覧もあり便利でした。
まずは小高い丘にある北西の丘展望公園からひろーい空とどこまでも続く道に感動!公園の前にある写真家のギャラリーに立ち寄り、プロのカメラマンが撮影した美瑛の景色を見ながら、こんな写真を撮れるようになりたいなあとポストカードを購入しました。
セブンスターの木、かしわ園公園、ケントメリーの木、途中で綺麗な景色があると車を止めて撮影タイム。
美瑛は広々とした、雄大な景色がそこかしこに広がる素敵な場所でした。また季節を変えて訪れたいと思っています。
この日の宿泊は美瑛の中心から車で約30分ほど離れた白金温泉にある「森の旅亭 びえい」。ここを選んだポイントは3つ。
①旅行中、1回でいいから温泉とグルメを楽しめるところに泊まりたい
②星空撮影をしたい
③空いている時間に青い池の撮影をしたい
①森の旅亭びえいの大浴場には源泉かけ流しのお風呂があります。とろりとしたお湯は気持ちよく、体の芯から暖まり癒されます。「杖忘れの湯」と呼ばれることに納得!食べきれないかと思うほどたくさんの美味しい料理が出てくる夕食は、目もおなかも満たしてくれました。
②星空撮影は旅館から車で10分ほどのところにある望岳台へ。真っ暗な道を緊張しながら車を走らせていると、キラッと光る目!野生のシカが道路のすぐそばまで出てきていました。車にシカ用のブザー付きとシールが貼ってありましたが、本当に遭遇するとは驚きでした。昼間は暑さも感じる北海道の空きは、夜になると急に冷え込みます。星空撮影を楽しみたいと思ったものの、30分ほどで断念しました。今回が3回目のチャレンジでしたが、ピントがうまく合わず、ボケボケの写真で撤収。反省の思いのこもった一枚です。
③翌日の朝は6時起床、荷物をまとめて7時から朝食。8時前にはチェックアウトをして青い池へ!その途中にある青い池の源流ともなっている白ひげの滝にも立ち寄りました。滝つぼがすでに青い色。不思議な青色はいつまで見ていても飽きない美しさでした。
白金温泉エリアを後にして富良野へ行く途中でクリスマスリーの木の撮影。広い畑の真ん中にすっと立つ木と白い雲の風景が気に入り、場所を変えながら様々な角度から撮りました。
ここから約1時間、富良野のフラノマルシェへ。地図で見ると美瑛とフラノはすぐ近くにありそうなのですが、車で1時間。北海道の広さを実感します。
フラノマルシェは思っていたよりは小規模でしたが、ここからお土産に送ったメロンが美味しかったそうです。
小休憩の後、帯広へ向けて出発。目指すは「十勝千年の森」。イギリスで賞賛された世界最高峰の美しい庭ということで、これは行かねば、と向かいました。訪れた時期は、熊が出没した形跡があるとのことで残念ながらフォレストガーデンは閉鎖しておりましたが、大地を感じるアースガーデンと野の花が美しいメドゥガーデンを楽しめました。
帯広市内へ向かおうと地図を見ていたところ、十勝千年の森の近くに展望台があることに気付き、十勝平野を眺めようと清水円山展望台へ。はるか彼方に帯広の街らしき建物群が見え、近くには散策する牛、そして振り返ると十勝岳。ここでも北海道の広さを実感しました。
この日は他にもガーデンを回る予定でしたが、思っていたよりも秋が深まっていたので、春・夏の時期に北海道を訪れる理由を残そうと、まっすぐ帯広市内へ向かいました。帯広では六花亭本店を訪れ、帯広のソウルフードともいわれるインディアンカレーを楽しみました。夜は屋台で軽くいっぱい。これが私の旅の醍醐味です!
この日は朝から釧路へ移動し、釧路湿原へ。12時にカヌーの予約をしていたのでそれに合わせて移動の予定でしたが、ワクワクしすぎて5時半に目が覚めて。6時15分からの朝食レストランオープンを待って食事をすませてすぐにホテルを出発しました。カヌーの集合時間まで余裕があったので、まずはダイナミックな釧路湿原を楽しめる細岡展望台へ。どこまでも広がる湿原、蛇行する釧路川、遠くに見える阿寒の山々。目の前に広がる大自然に、気持ちが落ち着いていくのを感じました。
そしていよいよ釧路湿原カヌー!
最初は少し上流からの3時間コースにしようかと思っていましたが、悩みに悩んで2時間コースをチョイス。カヌーガイドさんによると2時間コースが一番人気だそうです。3時間だと長いので腰が痛くなる方もいらっしゃるとか。2時間コースにして正解でした!
ちょうど私たちが出発したときは他のカヌーもいなく、釧路湿原を独占状態でした。聞こえるのは風の音、鳥の声、パドルの音。やわらなか日差しを浴びながら心地よい風を受け、ゆっくりと湿原を進むカヌーの上で、心からリラックスできました。
ラムサール条約に加盟している釧路湿原では、自然に手を加えることができません。倒れそうになった気もそのまま。だからこそ湿原に生きる動植物は自然のままの姿であり続けることができるそうです。
途中で、川辺に水を飲みに来るシカに何度か遭遇しました。カヌーが近づいても警戒することなく、のんびりと水を飲んだりうたた寝したり、マイペースで過ごしていました。幸運にもタンチョウヅルも見かけました。遭遇確率はかなり低いそうです。
ただただ気持ちいい、贅沢な2時間でした。
カヌーに大満喫をした後は、釧路市内へ移動。お土産用の海産物や海鮮丼を求めて、釧路の台所「和商市場」へ。
ここではどんぶりご飯を購入したら魚屋で好みの刺身をのせて作る「勝手丼」が人気だそうです。あまり食べすぎたら夕飯に影響が出てしまうと不安になり少なめのチョイスとなったため絵的にはさみしいものではありますが、それぞれの刺身は新鮮でおいしかったです!
夕方、釧路港を散策しながら夕景撮影を楽しみ、夜は炉端焼きを堪能しました。
最終日。前日にお土産購入も済ませ、13時のフライトまで時間があるので釧路湿原を歩くことにしました。いくつかある木道の中から選んだのが温根内木道。湿原をかき分けて木道が設置されているので湿原の中を歩け、その広さをまたまた実感できます。途中には湿原で見られる草花や付近に生息している動物など紹介する看板があるので、それを見て探しながら歩くのも楽しかったです。温根内木道の入り口にあるトイレは新しく綺麗なのも嬉しいポイントです。
釧路湿原を上から、水面から、人の目線から、さまざまな角度から楽しむことができました。
●感想
初めての道東は思う存分自然に触れることができて、たくさんの写真も撮り、大満足の旅となりました。次は阿寒摩周エリアか、利尻島か。次の北海道の旅計画がすぐに始まりそうです!
<美瑛・富良野~帯広エリアを訪れるモデルプラン>