2020年6月1日
マイアミ出張からの帰路、一日だけ時間がとれたので、ニューヨーク郊外に泊まってみたいと思い、「グレンミア」を訪ねる。
マンハッタンから車で約1時間。
ニューヨーカー達の別荘地となっている豊かな自然のなか、グレンミア湖をみおろすホテルに到着。
私が最初にアメリカを訪ねたのは大学4年の時。その時の「アメリカの香り」を感じた。
案内された部屋に入ると、腰高のベッドやバスルームの作り、部屋の調度品などなど、全てがなんとなく懐かしい。
荷物をほどいてホテルのまわりを散策してみる。
広大なガーデンは、自然をそのまま残したように作ってあり、オブジェや置かれたチェアも
ここでゆっくり自然を楽しんで下さい。と語りかけているようだった。
ガーディナーが丹精こめて育てている鮮やかな花々で飾られ建物内側のガーデンは、心をなごませ、楽しませてくれる。
その先にはプール、テニスコートそして、スパ棟がある。スパは、事前予約制という事で今回は使えなかったが中を案内してくれた。
ハマム、ミストとドライサウナなどの設備も整っている。ジムも小さいながら器具もいろいろそろっている。
建物の中央部はパテオになっていて、私もここで午後のひと時を過ごす。
食事は、“ルレ・エ・シャトー”に加盟しているだけあって味も申し分ない。
(夕食時、滞在している方々は皆正装して静かに食事とその空間を楽しんでいるようだったので、写真を撮るのをやめた。皆、とてもジェントルでエレガンスだった)
ゆったりとした時間や食事でおなかも満たされてぐっすりと眠れた。まさに至福の時間。
朝、早起きをしてガーデンを歩いてみる。鳥のさえずり、フレッシュな空気、仕事の疲れもすっかりとれた。
朝食後、いよいよ帰国の為に空港へ向かう。
チェックアウトを済ませ、車に乗り込もうとすると、昨日からお世話くださったホテルの女性スタッフ(たぶん長い間このホテルで働いているのだろう。ホテルのことは何でも知っているようにみえる)が駆け寄ってきて、“これから日本までは長いフライトでしょうからこちらをお持ち下さい“とパッケージを渡してくれた。
中をみると手作りのクッキーとティバック(紅茶はどうやって飲めばと考えてしまったが)を渡してくれ、是非また、もっとゆっくりいらして下さい。と見えなくなくなるまで見送ってくれた。
久しぶりに心の底からあふれる本当のサービス(ホスピタリティ)を感じたひととき。
多分紅葉もきれいだろう。今度は、秋に訪ねてみることにしよう。
– Travel Designer 沼能 功